昨日の「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023」1次ラウンドをもちまして、今シーズンの公式戦が終了いたしました。
本気で、熱量を持って応援いただいた皆様にうれしい結果を届けることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
現在の心情を思いのままに記します。乱文お許し下さいませ。
シーズン中から少しずつ感じてはいましたが、リーグ戦終盤の頃、改めてスタンドの様子が大きく変わったことを認識しました。スタッフたちも話しており、選手もことあるたびに表現していたと思いますが、応援されていることをすごく実感していると。
たくさんの方にクラブのことを真剣に考えていただき、物心共に熱量をあげて応援・支援くださった皆様には、心より感謝申し上げます。
福井ユナイテッドは、13年続いていたサッカークラブが消滅した事実のあとに存在しています。消滅した理由について真剣に考え、情報を集め検証してきました。そして同時にこの地域にサッカー文化をいかに定着させるか、が大前提でありその上で愛されるチーム作りを目指してきました。
毎年昇格を目指さざるを得ない状況からスタートしたので、そのとき出来る最高を目指しましたが、最短でも5年はかかると考えました。福井のサッカークラブが消滅した、という事実を重く受け止め、最大のリスペクトをもって計画を立てるにあたり「永続していくクラブ作り」が絶対的な使命だと考えていました。そのために存在意義を明確にして「地域の公共財」であることを、より多くの方々に認識していただく活動を続けてまいりました。
そして今年のチームは、選手個人がしっかりと自立し、謙虚に振る舞い、”For The Team(フォア・ザ・チーム)"の精神を全員で共有できるまでになり、5年目にしてやっと納得のいく姿となって今回の全国地域SCLに向かうまでになりました。
しかしながら、彼らを勝たせてあげることはできませんでした。
サッカー文化というものに精通している方はお分かりのように、サッカークラブが世界各国、各地域に存在している理由は地域の歴史をはじめさまざまですが、基本的にはそこに住む人々の「熱量」に関わっています。その地域に住むさまざまな分野の方々の中に、また精神的な距離の近いところに「サッカー」があることが必要です。それがサッカー文化を育む礎であると思います。
一方では資本力にてクラブの発足、発展を図るケースもありますが。
福井ユナイテッドはそれぞれの皆様のクラブであり、多くの方々から支えられ存在するクラブですので、なおさら、この5年間で成熟し始めた中での今回の結果は悔しくて仕方ありません。
今後についてはクラブに関わっていただいている多くの方々ともこれから話をさせていただき、進むべき方向を見定めていきたいと思います。
福井ユナイテッドに想いを寄せていただく皆様のおかげで、クラブは本当に大きくなってきました。クラブとして目指すべき形には間違いなく近づいています。
繰り返しになりますが、選手・スタッフ、クラブを代表して御礼申し上げます。今シーズンの熱いご支援ご声援の程、誠にありがとうございました。
最後に、毎試合の応援やイベントにはたくさんの子どもたちが来てくれていました。みんなが応援してくれた選手たちは、全力で頑張ってくれました。目指すべきもの、目標に向かって頑張る姿から、何かを感じ取って欲しいです。「最後まで諦めない」ことはとても大切です。これからも応援して下さい。そしてそんな皆さんを私たちも応援しています。
福井ユナイテッド株式会社
代表取締役社長 兼GM 服部 順一
