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2024.11.26クラブ

2024シーズン公式戦終了のご挨拶

福井ユナイテッドを熱く応援し、多大なるご支援を頂いた皆さまに心よりお礼申し上げます。

そして良い結果を届けることが出来ず、とても残念であり申し訳なく思います。
ただ現在の心境としては悔しい、申し訳ないという思いもありながら、一方でやりきった清々しさもあります。

勝てば昇格のかかった決勝ラウンド最終戦のスタンドの景色はこれまで見たことのない光景でした。
あれだけの方々がクラブを、チームを支えていただける、後押ししていただけるまでになってきたことがほんの少しの安堵感に繋がっているのかもしれません。
ただ、そう思うと「そのみんなを歓喜の渦に巻き込みたい」という気持ちが芽生えたりの堂々巡りです。

試合後のロッカールーム、そこにはとても平常心ではいられない光景がありました。
「お疲れさん、ありがとう」の声を掛けると、大の大人が周りを憚らず大泣きし、選手は口々に「すみません、ごめんなさい」と。
選手達は福井の地にきて、自分の人生を懸けて福井のサッカーのため、悲願に向けて真剣にプレーしてくれました。
彼らを勝たせてあげられなかった責任を更に痛感しました。

予選ラウンドの頃、VONDS市原FCさんの女子チームが「なでしこリーグ2部に昇格」というニュースを見ました。また、昨年の今頃、入替戦まで駒を進めながら涙を呑んで、今年も決勝ラウンドに臨んでくるトップチームがある。決勝ラウンド前に「クラブの力」を感じ、試合前から最大限のリスペクトと共に、福井ユナイテッドをまだまだそこまで成長させることが出来ていないことに悔しさを感じていました。

全ての責任は自分にあります。この仕事を受けると決めた瞬間から、常にそのことは自分に言い聞かせて日々を過ごしています。この福井の地で、サッカーで高みを目指すことがどれだけ容易でないことかを十分に自覚して立ち向かってきました。
「昇格」という結果が出せなかったという現実は、自分の力不足が全てです。本質を理解し「昇格」が全てではないと仰っていただける方々も多くいらっしゃいますが、一方で「昇格ありき」という方も少なくありません。経営と運営の責任を全うするには新しい変化が必要です。

9月の北信越リーグ最終戦、雨の中、屋根もないスタジアムに2,000名を超える皆さまに来場いただきました。
毎試合、また県内各地でのイベントにも多くの皆さまに参加いただき交流を深めることが出来ました。
福井ユナイテッドの存在とその活動の姿勢は、シビックプライドの象徴であり醸成です。壊れたものを取り戻して存在させて維持をする、維持できるようになったときに成長・発展を目指す。そういう意味では完璧でないながらも、存在価値は少しは醸成できてきたのではないかと思います。

長くこの世界で仕事をしていますが、これほどまでに熱くなる、熱くさせてくれるファン・サポーターはじめ、パートナー企業の皆さまに恵まれた環境はありません。言葉にはしがたい感謝の気持ちで一杯です。

改めまして選手スタッフ、クラブを代表して御礼申し上げます。
今シーズンの熱いご支援ご声援の程、誠にありがとうございました。
クラブは更に前進していきます。クラブは皆さまのものであり、皆さまの力が必要です。
引き続きの全力応援、全力支援を心よりお願い申し上げます。

2024シーズンありがとうございました。
 

福井ユナイテッド株式会社
代表取締役社長 兼GM 服部 順一

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